2011/12/16

函館~新函館間は、並行在来線にあらず、JRが運行は当然


2015年度に北海道新幹線新函館(仮称)駅が開業することは決まり建設工事が進んでいます。

そして、札幌延伸を実現させるためには並行在来線沿線自治体は、JRからの経営分離を飲まなくてはならないとされています。そして、今日が函館市の判断のタイムリミットとされました。結果は、判断の先送り(拍手)。


渡島大野駅、新函館駅は写真の右方向(函館方向)にできる

今回、北海道とJR北海道からいくつかの提案がされた。
そのひとつに、新函館~五稜郭間を電化して、電車を導入するというもの。

現在、江差線の函館~五稜郭~木古内間、木古内~中小国間の海峡線は電化され、函館~新青森間には電車特急「白鳥」「スーパー白鳥」が運行されています。



特急北斗(左)と特急白鳥(右)函館駅にて
 函館本線の五稜郭~長万部~小樽間、室蘭本線の長万部~東室蘭間は非電化区間のため気動車(ディーゼル車)特急「北斗」「スーパー北斗」が運行されています。  
車両に付けられているキハのキは気動車を意味している。



新幹線乗り入れ対応可能な函館駅

4年後の新函館開業に向けて電化して利便性の高いアクセス電車の運行。これは函館にとってはうれしいニュースだと私は思います。


しかし、問題は北海道新幹線が札幌駅に乗り入れる時からあとの話。20年?以上先の話。その時、新函館~函館間はJRから経営分離されて第3セクターの鉄道になり、JR北海道は委託されて運行してもいいですよという話。しかし、そもそも新函館~函館間は並行在来線ではないはず。並行在来線がすべて経営分離されるわけもない、そんなルールなんてありません。2015年度の新函館開業後も青森県の津軽線はJR東日本が継続して運行、札幌延伸後も小樽~札幌間の在来線はJR北海道で運行します。並行在来線ですよ。


JR札幌駅

そもそも函館は現函館駅への新幹線乗り入れを考えていましたが、札幌までの最短ルートをと設計した結果、函館駅から北へ約18㎞も離れた渡島大野駅付近とされてしまった。大間崎から汐首岬の距離とほぼ同じです。

しかし、函館駅までスイッチバックで新幹線が乗り入れできるようにと函館駅のホームは新幹線に対応している。青函同時開業も実現せず、スイッチバックの話も反故にされ、


技術革新は、車体の軽量化と高速化を進めます。勿論、安全性を一番にしなくてはならないのは当然です。それだけではありません、新幹線(標準軌)は在来線(狭軌)と線路の幅が違うために乗り入れができません。これを可能にするフリーゲージトレインが研究されています。また、貨物列車を新幹線の内部に格納して運ぶトレインオントレインも研究中です。
JR北海道は将来フリーゲージトレインが完成したら旭川まで在来線を利用して新幹線を乗り入れさせる構想を持っています。
また、貨物を安定的に新幹線車両に積み込むことができれば、何も在来線に貨物列車を走らせなくてもいいことにつながっていくのではないだろうか?


JR旭川駅



函館~新函館間が電化されることは、フリゲートトレインが導入されたら、スイッチバックで函館駅に新幹線が乗り入れることも可能だろう。札幌、旭川は現駅(市内中心地部)に新幹線を乗り入れ、函館だけがその機会を逃すことがないように函館、道南の政治力を結集させて、あくまでもJR(JR東日本でも良い)での運行にこだわるべきと思う。

このままでは、愛知県豊田市(トヨタの企業城下町)に次ぐ、JRが乗り入れしない中核市となってしまう。

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