2012/01/19

なくそうワーキングプア


17日夜、サンリフレ函館を会場に「なくそうワーキングプア~いま地域の労働組合運動に求められているもの」をテーマに全労連函館地方労働組合会議(函労会議)主催の春闘学習会が行われ私も参加してきました。

講師は、北海学園大学准教授の川村雅則先生、先生は道内の労働者の実態調査を精力的に行っているまさに現場主義の学者。先生が調査をした介護労働者の実態調査の報告は私の昨年の
議会質問にも活用させていただきました。

長距離トラックの運転手の実態調査では川村先生自ら、トラックの助手席に乗り込み労働実態を実際に体験するもの。

とかく春闘といえば、周囲(地域社会や他の自分たちと同じ職種の企業)には目を向けずに、自分の会社の賃上げだけに夢中になるものだが、それではだめだと指摘します。
なぜ、賃金があがらないのか?から一歩踏み出し、では他の企業の労働者はどうなっているのか?と職場から地域に目を転じると課題が見えてくると、その課題を分析するためには調査を行うしかないと、現場に入る必要があると話します。そこには労働組合を必要とする人たちでいっぱいですと現場を調べて問題提起をしていくことが春闘に求められていると説きます。

いま保育の現場では非正規労働者が拡大し、介護労働者も低賃金で結婚も子育てもできないワーキングプアが拡大しています。小泉構造改革以来の官から民の流れの中で、函館市内でも公立保育園が民間保育園移行していますが、全国的には、公立保育園の中でも年収200万円未満で残業手当もない保育士が拡大していることから、函館市の状況はどうなっているのか調査をする必要があると感じました。

非常にわかりやすい内容の講演でした、機会があればまた函館で講演していただきたいと思います。

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