2012/02/06

日本の国歌を考えた



サーカーロンドン五輪アジア最終予選「シリア×日本」は日本が負け残念な結果となりました。

シリアはアサド政権による反体制派の弾圧が続き政情が不安定なことから、試合はシリアの隣国ヨルダンの首都アンマンで行われました。

選手たちの国家斉唱の場面を見て感じたことを述べたいと思います。まず、日本国家の斉唱がありました。誰ひとり「君が代」を歌っていません。胸に手を当てる選手もいません。

次に、シリア国歌の斉唱がありました。選手たちは声を出して斉唱しているのが画面を通じて伝わります。そして選手たちは皆、胸に手を当てています。

シリアの国歌の日本語訳は、

祖国を守る者たちよ あなた方に平安あれ
高貴(こうき)なる者たちは いやしめをこばみ
〔シリアは〕アラブの塞不可侵の館
星たちが取りまく玉座
征されざる聖域
〔あなたの〕大地はそびえ立つ高楼
かなたにかがやく天空にも似て
すんだ星たちがその大地を照らし
あなたは天空 あるいは天空のように
希望の光 胸の鼓動が
そのたったひとつの旗で、国々を統一させただろう
そこには黒きひとみ、そして、
殉じた者の血の色が
えがかれているのではないか
闘魂と 誉(ほま)れの歴史を持ち
殉じた者の魂こそ 屈強なる守護者
アル=ワリードもアッ=ラシードもわれらの仲間
われらこそ人々の上に立ち
この国を高く築こうではないか


国歌に登場する、アル=ワリード(592年~642年)は、イスラーム初期の正当カリフ時代の武将で、アッラーの剣という異名で知られるそうで、アッ=ラシード(766年~809年)は千夜一夜物語の時代、全盛期のアッバース朝に君臨した帝王だそうです。


日本の国歌「君が代」
私は義務教育では一切、国歌を学んでいません。
歌詞の意味も教わっていません。

「君が代」 君とはだれか? 和歌としての「君が代」は天皇の意味ではないようですが、明治のはじめ、近代国家日本の国歌としてつくられたときには君は天皇、明治天皇を表したことは間違いないでしょう。

  万世一系の天皇が統治することを謳った大日本帝国憲法下の国歌としては当然といえば当然かもしれませんが、戦後、主権在民を謳った日本国憲法の下ではどうでしょうか。

戦後、新しい時代にふさわしい国歌になぜ変えられなかったのか、これからでも日本国民が胸を張って、日本を誇りに思えるような国歌をつくることは出来ないのかと

私は国家斉唱のとき、起立して君が代の「き」を「た」に変えて大きな声で歌っています。

とりあえずこの「き」を「た」に変えることができないものか提案します。

もうすぐ、卒業式シーズン到来です。






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