2012/03/19

交通機関乗車料金制度の陳情が不採択に

本日午前、函館市議会は民生常任委員会を行い、委員会に付託された事件を審査しました。

陳情第13号 交通機関乗車料金助成制度見直しに関する陳情(第3項)
陳情第15号 高齢者・身障者などの交通機関乗車料金助成の見直しに関する陳情(第3項)
陳情第16号 障害者の交通助成見直しについての陳情
陳情第17号 母子家庭等交通助成見直しについての陳情(第1項、第2項)

の陳情4件を一括して審査を行いました。

 私は、出席した福祉部に対して高齢者専用カードが4月には間に合わず、15日の予算特別委員会では見付議員の質問に対しては「夏頃」、工藤篤議員の質問に対して「6月頃」と答弁していたことに触れ、具体的にいつなのか質問、福祉部長は「夏頃」と答え、具体的にいつになるかは答えられませんでした。

 また、(1000円カードの場合は80円のプレミアムがつく)プレミアムについては、事業者負担になるとのことだが函館バスは了解しているのかとの質問し対しては、福祉部長は「了解ずみ」と答えました。今回の制度改正で、ひとり親家庭は廃止されま、現在ひとり親家庭で1400人が交通機関乗車制度を使っていますが、「個別の状況については把握していない」と利用実態を見ずに廃止されることが明らかになりました。


≪各会派の賛否は次の通りです≫

◆市政クラブは「(現在制度のない)旧4町村に拡大する積極的で持続可能な制度。実績にもとづく制度に改善された」ので不採択 ×

◆民主・市民ネットは、「より明確に実態把握ができ、プリペイドカードにはプレミアムが付くので利用者にプラスになる、今回は止むを得ない」と不採択 ×

◆公明党は、「3年後、5年後に検証を行いひとつひとつ陳情者の要望に対して確認をしていくことを市に対して約束いただいた」ので不採択 ×

◆市民クラブは「市の財政を考えると止むを得ない」と不採択 ×

◆日本共産党は、高齢者のカードが4月の実施に間に合わない中で当初の予定通りにスタートさせるのはおかしい、混乱も予想されるため実施時期の延期を求めました。また札幌市では障がい者団体、当事者と1年にわたり議論をした上で新制度を開始したことをあらためて述べ、ひとり親家庭に至っては、実態を何も見ずに廃止とされる。平成24年度予算は工藤市政最初の予算、日本一の福祉都市づくり元年ともいえるこの年の予算がこのような状況でスタートすることは非常に残念だと発言し、日本共産党はしっかり市民の声を聴いて新制度発足するべきとの考えから4つ陳情すべてに賛成し 採決○

結果、日本共産党のみ採択、他の4会派はすべて不採択で、賛成少数ということで4つの陳情すべてが不採択になりました。

22日の市議会本会議で最終的に採択されます。
私は引き続き函館市の公共交通について、議会で取り上げて行きます。



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