2012/03/24

ミシュランガイドの函館が面白い




 3月22日に行われた観光ホスピタリティ講演会に参加してきました。テーマは「ミシュラン社とミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」

講師は日本ミシュランタイヤ(株)執行役員で社長室長兼広報部長の森田哲史氏がつとめました。


函館山からの眺望がミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星になり、函館市内ではミシュランという言葉を耳にすることが多くなったのではないでしょうか。

グリーンガイド・ジャポンはフランス語版と英語版のみで日本語版は残念ながらありません。

講演を聞いて、興味深いと思ったとことを紹介します。
まず、日本のガイドブックとはコンセプトが全く異なること、日本の観光ガイドは写真を多用しますが、写真はすくなく文章で紹介すること。

写真を入れるとイメージが固まってしまうのであえて入れないとのこと。そして、歴史的建造物や自然の説明に力を入れているそうです。


 また、フランス語版の函館の紹介が非常に面白いこと。
542ページに載る函館山は「函館市のシンボルである函館山は標高334mの雄姿を津軽海峡に迫り出すようにしてそびえたっている」と紹介され、函館市民は函館山をそびえ立つとは表現しないよなと、

 「このロープウェイでは有名な日本の満員電車の乗客になった気分を一時的に味わえる」はなかなかこのような発想は出てこないですよね。

 「また展望台がある頂上に続くいくつかの登山道はよく整備されどこからも素晴らしい眺めを望むことができる」と紹介されています。ヨーロッパ人はこのようなアクティビティを求めるそうです。


 函館山一つとっても、われわれ日本人いや函館人の視点とは大分違うのですから他の函館の星がつけられたところがどのように紹介されているのか知りたくなりますよね。

 タイヤメーカーのミシュランが1900年に創刊したミシュランガイドはガソリンの補給、修理、宿泊、食事などフランスの自動車旅行で役立つあらゆる情報が満載され、1908年道程作業部、1910年道路地図部を設立しツーリズムという観点からのガイドの製作がされていきました。

 そんな中で苦情が出されたといいます。ミシュランガイドを使って自動車旅行をするが本当に自分が走る道はガイドが示す国道なのかと?当時、国道ですら道路標識がなかったそうです。

その後署名運動に発展しましたが国は積極的でなく、ミシュランが標識をつくっていったエピソードも紹介されました。


参加者との質問時、函館山ロープウェイの社員の方が「いまは残念ながら満員電車の気分を味わえない」との発言もありました。早くガイドの紹介どおり、函館観光を復活させなければなりません。
私もあらゆる機会に函館を情報発信していきたいと思います。

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