2012/03/12

イオンさん、函館駅前への出店考えませんか?


小樽、苫小牧、旭川、釧路・・・
丸井今井小樽店、丸井今井苫小牧店、ダイエー苫小牧店、イトーヨーカドー苫小牧店、丸井今井旭川店、丸井今井釧路店すべて中心部にあった閉店した店舗の名前です。

なぜ閉店したのか?
イオン小樽店、イオンモール苫小牧、イオンモール旭川西、イオンモール釧路昭和がまちの郊外に出来たからです。

北海道内では唯一函館商圏がイオンの総合スーパーが出店していない地域となっています。
北海道は株式会社イオン北海道が担当していますが、唯一残った函館エリアになんとしても店を出したいと函館市西桔梗町のダイエー上磯店近くに土地を取得しましたが函館市に出店を断られその願いかなわず。


今度は、七飯町の峠下地区に出店したいと、七飯町長も前向きだとの新聞報道(函館新聞3月8日)もありました。しかし立地制限があり現状では出店できません。立地制限を解くには北海道の許可が必要で困難ではと函館市は考えています。しかし油断はならない、北海道は函館のまちづくりに常に冷や水を浴びせてきたからです。


棒二森屋本館(左)とボーニアネックス(右)


1988年青函トンネル開通記念博覧会(青函博)にわざわざ世界食の祭典をぶつけ、青函博の邪魔をしたばかりか食の祭典は大失敗に終わり、渡島総合振興局の庁舎をイオンばりに函館市の訴えにも耳をかさず郊外に移転させ、北海道新幹線の現函館駅乗り入れを反故にしました。
函館は北海道でよかったのか?といつも疑問に思っています。せいぜい、民放5局が視聴でき、民放FM2局を聞くことができるくらいしか恩恵はないのかと・・・・


函館市はいま中心市街地活性化基本計画(素案)をつくり、JR函館駅前などの活性化を図っていくところ、これ以上北海道に邪魔をされては橋下徹大阪市長ばりに函館分県論を主張しなければいけなくなります。(ちょっと過激ですが、現実的でないことも十分承知しています)


話しを戻しましょう。函館駅前の大規模集客施設は、棒二森屋(ボーニモリヤ)デパートです。
売上が年々下がり、店の将来がとても心配です。とくに本館は建物が相当、老朽化しているのではと思います。高砂通り側は1937年(昭和12年)建設。その後あいつぐ増築で現在の姿になっています。

棒二森屋の正式名は株式会社中合棒二森屋店です。中合は「なかごう」と読みます。本社は福島市栄町にあります。そして中合の株式のすべてを所有するのは株式会社ダイエーです。そしてそのダイエーは・・・

ダイエーは2004年の産業再生法を適応し事実上倒産、2009年時点でダイエー株をもっているのは総合商社の丸紅です。丸紅株式会社と丸紅リテールインベストメント株式会社で28.41%を保有して筆頭株主です。そして次に多いのがイオン株式会社の19.85%です。丸紅主導でイオンと提携し再建中にあるのです。

函館市内近郊のダイエー、グルメシティの店舗でイオンのPB(プライベートブランド)商品のブランド名、「トップバリュ」を目にしたことがあると思いますが、ダイエーとイオンとはこのような関係にあるからです。

イオンが七飯町峠下に大型スーパー(おそらく「イオンモール」でしょう)を出店したら間違いなく棒二森屋、丸井今井函館店は閉店、ダイエー上磯店も相当な打撃を受けるでしょう。

ダイエーを再建といいながら、実は閉店に追い込んでいるのです。



ボーニアネックス(右)とWAKOビル(左)

昨日3月11日、神戸阪急が閉店とのニュースが流れました。神戸阪急は神戸市中央区のハーバーランド(函館でいうとベイエリア地区に相当)にあるデパートです。跡地は、イオンモール株式会社によって再開発され来年、新しい商業施設としてオープンします。イオンの手によってどのような商業施設が誕生するのか興味があります。


そして函館、2015年の新幹線「新函館」開業に向けて、中心市街地の活性化が本格化します。
旭川は札幌まで特急で1時間半、札幌駅にできた巨大なショッピングゾーン、JRタワースクエア(エスた、アピア、パセオ、ステラプレイス、大丸など)の吸引力は旭川も飲み込みます。ストロー現象とも呼びますが、交通網の発達、高速化は人の動き、流れを変えます。

函館駅前にある大原学園は、新幹線時代を見越して青森県をもエリアに大きなビルを建てました。

新幹線で新函館から新青森まで1時間、青森~函館間は1時間半くらいでしょうか。新幹線時代は青森市は商圏となります。 青森に無いものが函館に行けば手に入る、函館駅前で、仙台に行くよりも近いと、そういう状況を作らなければならないと思います。

イオンには、神戸阪急跡地開発のノウハウを使っていただき、七飯町峠下ではなく、函館駅前、棒二森屋を核とした新しいショッピングモールの開発を提案したいと思います。

地域おこしのモデルをここ函館から、イオンにラブコールを勝手ながら送りたいと思います。

郊外ではなく、中心市街地への出店が条件です。



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