2012/04/10

黄砂とロケットと原発と



函館で昨日4月9日、2年ぶりに黄砂が観測されました。気象庁のホームページを見ると9日に黄砂を観測したのは函館のほか、室蘭、盛岡、秋田、仙台、山形、新潟、富山、金沢などで観測されました。

黄砂はタクラマカン砂漠やゴビ砂漠の砂が砂嵐などによって巻き上げられ、偏西風に乗って朝鮮半島や日本列島に飛来してきます。黄砂によって遠くの景色が霞んで見える現象が函館市内でも見られ、黄砂混じりの雨により、車に付着する光景が見られました。

いま中国では、人口増と急激な工業化により、水需要が高まり巨大ダムの建設が行われ、結果的に砂漠化が進んでいます。耕作地も減少し人口を維持するために農作物を輸入しています。

地球人口の増加、地球環境の悪化を見るならば、食糧安全保障が重要ですが、野田政権は逆に食料自給率を現在の40%から13%に低下させるTPP環太平洋パートナーシップ協定にのめり込んでいます。 農業や漁業など1次産業は日本以外の先進国では食糧安全保障上、国家の最重要課題です。


それに比べ、日本政府は安全保障といえば国防しか頭になく、北朝鮮のロケット発射に対して迎撃体制をつくるなど、防衛省・自衛隊の異常さが際立ちます。


黄砂は、地球環境に国境はないということを教えてくれます。東京電力福島第一原発の事故も日本国内の問題ではないことも。
地震の活動期に入った日本で、原発再稼動はありえない。北電泊原発3号機の定期検査まであとわずか、近づく原発ゼロに政府は何としても大飯原発を再稼動させたいと考えていますが、放射性廃棄物の処理場も考えていない中でこれ以上の稼動は絶対に許されない。

2012.4.10

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