2012/08/13

本州最北端のまち 大間町をペダルを漕いで⑤


国道279号沿いにある、北通り総合文化センターウイング、北通りとは、大間町、風間浦村、佐井村の3町村の地域を指します。

この3町村の人々を対象に
「文化」「教育」「健康」および原子力に係る知識向上を目指す複合文化施設(施設紹介のパンフレットより)が北通り総合文化センターウイングです。平成10年3月27日に開館しています。

ウイングには、固定席287席、可動席466席の多目的ホール、冬期間でも土の上でスポーツが楽しめる屋内運動場、室温、水温とも30℃に保たれた室内温水プール、図書室などがあります。

このウイングには展望台もあり、晴れた日には、津軽海峡の対岸に広がる函館市街が一望できます。
この日は残念ながら海峡は濃霧に覆われ函館を一望することは叶いませんでした。

このウイングの白い建物は函館市内からも小さな白い点くらいですが見ることができます。


 展示コーナーには、原子力発電をPRするパネルなどが並び、2基ある魚が泳ぐ水槽も、原子力発電と海とのかかわりを紹介、原発から出る温度の高い温排水を利用して養殖が出来るとPRしています。






大きな敷地に、新しい立派な保育園が建っています。
保育園の玄関のガラス戸超しに中を覗くと、「平成18年度 電源立地地域対策交付金施設」というプレートが壁に貼られています。






大間中学校グランド改修も、電源立地地域対策交付金施設



そして大間幼稚園の倉庫の壁にもプレートが貼られています。




 こうして、補助金を頼りに新しい建物をたて、さらに原発が完成すると固定資産税なども入ってくることから、それを見越して借金をしてさらに公共建築物を建設していくことになります。

 大間町の場合、函館までのフェリー航路が通院、買物などなくてはならない生活航路になっています。津軽海峡フェリーがこの航路から撤退すると表明し、存続させるために大間町が負担していま新しいフェリーを建造中です。このフェリーの建造費も原発完成を見越しているのです。

私は、九州と本州との間(関門トンネル)、四国と本州の間(瀬戸大橋など)は自動車道路がつながっているが、北海道と本州は鉄道(青函トンネル)のみ、

大間・函館のフェリー航路は国道指定された、まさに海上国道、橋やトンネルで自動車通行が出来ない以上、フェリーの建造費は国が責任をもつべきと考えます。橋をつくり維持するよりか船の建造の方がはるかに費用がかからないのではないでしょうか。

 いま東京では1m1億円の道路建設が進められています。
下北にいま必要なのは、遅れたインフラの整備です。青森から大間までの道路整備と高齢者も安心して乗れるフェリーの建造です。

下北は隠れた観光資源の宝庫。函館、下北を結ぶ広域観光ルートをつくることによって、この地域の産業を活性化させ原発がなくても生きていける地域づくりを行っていく必要があると考えています。

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