2012/09/02

函館・西部地区の景観(中)


 大町の海岸通りには、いまの函館を象徴するような建物に出会う。所有者が函館以外にいる、あるいは所有者が不明の建物が超高齢社会を向かえている函館市内には増殖中で、長期間、住む者がいなくなった家屋は朽ち果てていくしかない。



臨海研究所

 
木造2階建ての長方形の建物はまさに朽ち果てる過程の中にある。
 並びには、旧函館水上警察署(後の函館西警察署)当時の外観を復元した臨海研究所が建つ。


 私の住む深堀町でも最近、急激に空き家、売り家が増えてきた。しかし、西部地区を中心に函館市の旧市街地では、防犯上、景観上の深刻な状況になっている。函館市でも、解体費用を補助する仕組みが出来たが、写真に見る大町の建物は手付かずのまま。

船見町の市民からも約5年前に住民が孤独死して以降、空き家となっている家屋いスズメバチが巣を作っているので何とかできないかという相談があった。2階建ての住宅からは以前、鉄の棒が住民たちの歩く小路に落下し、消防に依頼し屋根の上を点検し鉄の棒をすべて下ろしたそうである。2階の屋根は大方無くなってしまい部屋が露出しているそうだ。



大町の老朽家屋の2階を見ると、朽ち果てる建物とは似合わない、ゴルフバックが横たわっている。

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