2012/10/09

函館発羽田行き 空の散歩① 5分で大間原発沖へ


ANA4743便は、エア・ドゥの機材、乗務員によるコードシェア便(エア・ドゥ44便)

使用機材は、ボーイング767-300。10月1日から社名を株式会社北海道国際航空から、株式会社エア・ドゥへ変更。

順次、機体に付けられた北海道国際航空の英語名Hokkaido International Air linesの文字も消えていくことになります。



午前9時、函館発羽田行き ANA4743便(エア・ドゥ44便)、福原機長が操縦桿を握るボーイング767-300は9時07分、7000年前の縄文時代の集落が眠る滑走路から離陸、眼下に北海道らしい牧草地が広がる中、機体は大きく東から南に舵を切るように右カーブで津軽海峡へ入っていきます。




 すぐに対岸の青森県下北半島が前方に見えてくる。朝日に照らされた津軽海峡の海面にはジグソーパズルのピースのような雲の影が写っていました。

 津軽海峡は国際海峡、ロシア戦争時、この津軽海峡にバルチック艦隊が進入してくるよの情報が伝えられ函館市民はパニックになったとの記録が残ります。商港である函館港と函館のまちを防衛する目的で函館山が要塞化され、第2次世界大戦下では津軽海峡の両岸が津軽要塞司令部が設置され軍事拠点化していきました。

国際海峡は、どこの国であろうがどんな船であろうが通行可能な海峡(公海)です。


 9時12分、函館空港を離陸して5分、本州最北端のまち、大間町が目の前に広がります。函館市民にとって大間はマグロで有名なまちではなく、函館市民のいのち財産をすべて失う可能性の大きい、大間原発が建設されているまちとなっています。

 

 
 上空から見る大間町は下北半島からさらに津軽海峡に突出しているようすが見て取れます。まさに大間半島のようです。
 
 先端部の大間崎と函館市汐首町にある汐首岬間がわずか17.5Kmしかありません。その大間崎の沖に小さな島、弁天島が見えます。弁天島にある大間崎灯台の灯りは函館市内まで届く。この周辺に活断層があるとされます。大間原発を止めるには私たち函館市民の力だけでは困難なのかもしれません、全国の脱原発を願う多くの国民のみなさんの力が必要です。
 
 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿