2013/03/25

平成25年度函館市一般会計予算への反対討論




 2月28日からはじまった平成25年函館市議会第1回定例会は本日3月25日で26日間の会期を終えました。 今年度からはじまった高齢者の交通料金助成制度については800円のプレミアがつく5,000円の高額乗車カードを新年度から発行するなど利用者の利便性を高める施策を行いますが、平成25年度一般会計予算は、制度自体は見るべき改善がされていません。このことから高齢者の交通料金助成が含まれる平成25年度一般会計予算に私たちは反対しました。以下に反対討論の全文を掲載します。



                       ~反対討論 全文~


私は、日本共産党を代表して、議案第1号平成25年度函館市一般会計予算に対して反対の討論をいたします。 

今回提案された平成25年度函館市一般会計予算や議案には、函館市民の強い要望を反映した積極的な提案も含まれています。例えば、海洋再生可能エネルギーの関連予算や、学校給食の函館産農水産物の拡充、学童保育所の拡充、妊産婦の健康診査費、ヒブ・小児用肺炎球菌、および子宮頸がん予防ワクチンの定期予防接種費などは、評価できる内容となっています。 

しかし、提案された平成25年度予算には、今年度に改定された交通料金の助成費のうち、障がい者については利用者の声を聞き介護人専用カードの導入など改善が進んでいますが、高齢者の交通料金助成制度は、ほとんど改善されないままの計上となっています。
 

昨年度まで、年間を通じて半額で利用できていた市電、バスの乗車料金の助成制度は、今年度から一人年間6千円の上限が設けられました。私たちのところには、「通院は電車、バスなので交通費助成制度が変わり困っています」「助成の金額が減ってから冬に備えていまは自転車を乗っている、以前はデパートに行っていたが行かなくなった」などの切実な声が届いています。もうすぐ、一年を経過しようとするいまでさえ、多くの高齢者から不満や不安の声が寄せられています。
 

助成の対象となる70歳以上の高齢者は62,208人ですが、1月末現在、助成券を利用して乗車カードを購入した高齢者は25,280人と、対象者に占める割合は4割にとどまっています。12枚のすべての助成券を使用した市民は16,211人と全体から見れば26%となっています。しかし、乗車カードを使用して実際に乗車した数を全くつかめない制度となっています。
 

私たちは、この1年間、社会参加のための外出の機会を公共交通機関に頼らざるを得ない高齢者に対して最大限支援できる制度、例えば、バスや電車をたくさん利用する高齢者にとって利便性の高いシステムや、帯広市で行っている70歳以上を対象とした無料でバスに乗車できる、高齢者おでかけサポートバス事業、車を運転していない高齢者、自動車免許を返上した高齢者に対象者を限定した制度など積極的な提案を行ってきました。

帯広市などの事例を研究し、制度の目的である「高齢者の社会参加のために外出を支援する」に沿って、いまある制度の改革を強く求めます。

以上の理由により、議案第1号平成25年度一般会計予算について私たちは賛成できません。以上、申し述べて、日本共産党の反対討論といたします。




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