2013/11/25

函館湾流域下水道事務組合議会の第3回定例会に出席



今日は、午後2時から函館湾流域下水道事務組合議会の第3回定例会が函館市役所で行われ出席しました。平成25年度の一般会計補正予算など議案2件、決算、報告2件を審議し補正予算は原案通り可決、決算も認定しました。

函館圏の2市1町(函館市、北斗市、七飯町)の下水処理は、函館市内の中央を流れる亀田川を境に東西で分担して下水処理を行っています。亀田川の東側にお住まいの方は金堀町(競輪場の隣)にある下水処理場が担当し、西側(北斗市、七飯町も含む)の地域は昭和公園近くにある函館湾浄化センターが担当しています。

事務組合議会は管理者が工藤函館市長、議員の顔ぶれは函館市からは函館市議の私を含めて3名、北斗市からは高谷北斗市長と北斗市議2名、七飯町からは中宮七飯町長と七飯町議2名の計9名が議員となっています。

予算を減額補正する理由としては、浄化センターに入る下水のSS(浮遊物「泥」)が大きく減少したため、薬剤量が少なくすんだほか、泥を脱水してつくる乾燥ケーキの量が減ったためです。そのため運搬量も減りました。また、薬剤の価格の値下がりもあり当初、キロ当たり770円を見込んだのですがこの価格が下がったことも要因です。約2,600万円の減で好ましい結果となりました。

浄化センターが出る泥は含水率40%まで脱水処理をして粉状の乾燥ケーキとするのですが、この乾燥ケーキは北斗市にある太平洋セメント上磯工場に民間の処理業者の専用車両で運ばれ1600度で焼却。焼却灰として残ったもの(全体量の1割)はセメント材料として活用されています。
太平洋セメントには千歳市からもJR貨物のコンテナで下水汚泥が運ばれてきているのですが含水率は80%と高いそうです。

*この乾燥ケーキは産業廃棄物になります

太平洋セメントにはトンあたり7,900円で引き取ってもらっていますが、この金額は全国的にはたいへん安いそうです。一昨年、視察した岡山県玉野市にある浄化センターでは、倉敷市にある高炉をもつ工場に1万数千円支払い引き受けてもらっているとの担当者の言葉を記憶しています。

課題としては、太平洋セメント上磯工場の高炉が定期検査に入る期間は、函館市の七五郎沢廃棄物最終処分場へ入ることです。重金属を含む乾燥ケーキが埋め立てられるということですので地下水への影響も考えられます。

太平洋セメントへ運搬された量は、3,662トン
七五郎沢廃棄物最終処分場に埋め立てられた量は、695トン となっています。


2013.11.25 本間勝美

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