2015/03/14

函館「珈琲と政党助成金」(散歩みち 2015年3月15日号) 

函館市電が走る函館駅前通り(大門通り)  2015.3.8本間撮影



 函館駅前のメインストリート、大門通りのアーケードの撤去がはじまる。アーケードは鉄製で函館ドックで製造されものらしい。このアーケード街の一角に昭和21年から店を構える珈琲店がある。創業は昭和7年と道内一歴史のある珈琲店だ。函館とコーヒーの歴史は古く、酷寒の蝦夷地の政治を担った箱館奉行は水腫病対策としてコーヒーを薬として使用している。初めてコーヒーを口にした箱館奉行配下の侍たちにとってさぞ苦かったであろうと推察できる。まさに良薬口に苦しだ。

 
 
 ところで、国民ひとり毎年250円を政党に助成する政党助成金。コーヒー一杯分の負担を国民に求めるかわりに企業団体献金は禁止する約束だったはずだが。政党助成金が誕生して以来20年間、日本共産党以外の政党に配られた額はなんと約6311億円にも達する。
 
 この政党助成金、20年間、函館市民は一体いくら負担してきたのだろうか?。私の計算では約15億円。平均毎年約75百万円負担してきたことになる。このお金、市民のくらし、福祉に活用できたなら、国保料引き下げや、交通料金助成、人工内耳の助成などに活用できたなら。 軍隊のない国、コスタリカ産のコーヒーの香り味を楽しみながら考えた。
 
                           2015.3 本間勝美

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