2016/11/18

2018年は「北海道150年」

江戸時代、アイヌ民族は松前藩によって搾取されまさに奴隷のような状況に置かれていました。
松浦武四郎は蝦夷地と呼ばれていた北海道をくまなく歩きます。
虐げられたアイヌの人々の解放を、武四郎は蝦夷地から松前藩の領地を取り上げ幕府の領地とすることを提案します。
明治になり蝦夷地に変わる名前を武四郎が名付け「北加伊道(ほっかいどう)」と提案。最終的に北海道となります。
武四郎はアイヌ語で「自分たちの国」を表す「カイ」を盛り込みました。

札幌駅近くのセンチュリーローヤルホテル2階では武四郎の功績のパネル展が20日まで開催中です。

床には大きな北海道国郡検討図のレプリカが!

明治新政府(開拓使)に対してアイヌのひとびとの尊厳を大事にした行政をとの武四郎の思いは裏切られアイヌの人々の大地が奪われ、その後に朝鮮や台湾の人々に行ったようにアイヌ民族独自の名前は姓氏改名によって日本人風の氏名となり国語(日本語)の使用の強制がされるなどの同化政策が行われました。

北海道150年〜(1869〜2018)

2018年を切っ掛けに全道をくまなく回った武四郎の足跡、北加伊道に込められた先住民族アイヌのひとびとへの想いなどを再評価していくことが出来れば「北海道150年」事業は
意義あるものになるのではないかと思います。













1859年(安政6年)の松浦武四郎の東西蝦夷地山川地理取調図を基にした北海道国郡検討図。
北海道の海岸線、内陸部にいたるまでアイヌ語地名がびっしり。
現在の函館市内は和語地名が目立ちます。
グリーンで囲んだところの地名をみると
「石川」「水穴」「冷水」「上ノ山」という地名が見えます。石川は石川町。上ノ山は現在の神山、水穴は北美原、冷水は美原4丁目周辺でしょうか。


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