2016/11/30

違和感を感じる。

「日本は単一民族」「日本民族」・・・
「先史時代の縄文時代はさておき、日本人は「農耕民族」・・・「狩猟民族」と違い・・・「農耕民族」は基本的には争いは好まない。
と持論を展開しています。

これは自衛隊父兄会 防衛情報誌 ”おやばと”に連載 中の「日本史の窓から」。
文は編集委員の陸上自衛隊第33代東北方面総監を務めた元陸将、宗像久男氏のもの。

私は日本人の宗教観、精神のルーツは縄文以来のものと考えます。
約1万年続いた縄文時代は戦いのない平和な時代とされ、縄文人は狩猟民族だったと思うのですが?
宗像氏の説によると狩猟民族は好戦的なようです。

また、
見過ごせないのが、氏は「日本民族が黄色人種であること、そして黄色人種の国でありながら、どうしても価値観を共有できない中国や朝鮮半島が近傍に所在することも付け加えておきたい。」と。
朝鮮半島としていますので韓国とも価値観を共有できていないようです。
そもそもどのような価値観なのかは不明ですが、その価値観というのは歴史認識ではないかと私は推測します。

昨年の終戦70年の安倍首相談話は「日露戦争は植民地支配のもとにあった多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました」と、事実は日露戦争の日本勝利の結果、大韓帝国は日本の植民地になった。
まさに日本による朝鮮半島の侵略、略奪です。
その後、中国への侵略を進め支配していった。

日本政府は中国、朝鮮半島に対して行った侵略、侵略戦争を国家存続のための止むに止まれぬ自存自衛の戦争との立場です。
しかし、日本が侵略戦争を行ったとの事実は中国や韓国、北朝鮮のみならず国際社会で共通の歴史認識となっています。

宗像氏の言う日本民族が「基本的に争いを好まない」のであれば、不戦を誓い、戦力不保持を謳った日本国憲法と日本国憲法第9条の完全実施とこの精神をこそ世界に広めることこそが日本の役割と考えるに至らないのでしょうか?





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